物溜め場

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博士の愛した数式を今更ですが観ました

こんにちは。春休みでだらけておりますAvrilです。しかしぼけーっと一日中スマホに張り付いているのも何なので、心を豊かにしようと!(自己の正当化)前から観ようと思っていた、「博士の愛した数式」を観てみました。

あらすじ

家政婦紹介組合から「私」が派遣された先は、80分しか記憶が持たない元数学者「博士」の家だった。こよなく数学を愛し、他に全く興味を示さない博士に、「私」は少なからず困惑する。ある日、「私」に10歳の息子がいることを知った博士は、幼い子供が独りぼっちで母親の帰りを待っていることに居たたまれなくなり、次の日からは息子を連れてくるようにと言う。次の日連れてきた「私」の息子の頭を撫でながら、博士は彼を「ルート」と名付け、その日から3人の日々は温かさに満ちたものに変わってゆく。

博士の愛した数式 - Wikipedia

小説の原作は「私」視点で書かれているようですが、この映画は、「私」の息子、ルート視点で、博士と過ごした数年後、教師になった彼が、過去を振り返り生徒に語るという形で進められていきました。

 映画の中での「数学」

タイトルから分かるように、この映画は、数学がキーとなっています。最初に「私」が博士と出会ったときも、話題は数字でした。

「君の靴のサイズはいくつかね」
「24です」
「ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
カイジョウとはなんでしょうか」
「1から4までの自然数を全部掛け合わせると24になる」 

 この会話は映画中で何回も繰り返されるのですが、その会話のときの深津絵里の笑顔が可愛い…。(オフトピック)

他にも完全数や、友愛数オイラーの公式などが出てきますが、予備知識はゼロでも全く問題なかったです。中学生にもわかるように、劇中でルートくんが随所説明を挟んでくれています。 その説明も、無機質な数字を暖かく感じさせる、ほっこりするような説明で、ルートがいかに数学を、博士との思い出を大事にしているかが伝わってくるようでした。

 

人のあたたかさ

この物語は、80分しか記憶が持たない博士と接する人たちを描いています。80分しか記憶が持たないということは、何回も同じことを繰り返しても当人は気づかないということです。しかし、「私」とルートは、博士の言ったことを、もう聞いたとは絶対言わないという約束をしています。10歳の子供がそこまで人のことを気遣えるなんて、と思ったら私は感動して泣きました。年々涙腺緩みまくってますが、本当に…。(それでも博士を「私」は一度傷つけてしまいますが…。そのシーンは博士の顔がすごく切なくて、心臓が締め付けられるようでした)

私はルートくんのあまりのいい子っぷりに、自分の幼少期を思い出して恥じるばかりでした。

 

まとめ

この映画は2006年公開なので、12年ほど前の映画になります。しかし、私は今見ることができてよかったと心から思います。数学と触れ合っている今だからこそこの映画をより楽しみ、理解することができました。また、機会があれば原作の方もぜひ読みたいです。